11/10/(Mon) 《倫敦こーりんぐ》
乾かない洗濯物とかたずかない部屋をほっといて、いつものベローチェにて
ここ数日の曇天空はまるでロンドンの様、、、ロンドン行ったことないけど。
ロンドンと云えば先月、友人のティム・ラージが長きの日本での海外出張を終え、帰っていったばかり。
彼は今はあのロイター通信社の政治担当の記者なんだけれど、僕と知り合った当時(6年前)はDAIRY YOMIURIの記者をやっていて芸能担当だった。
ひょんなことから、僕のライブに来てくれたのがきっかけとなり、つきあいが始まった。
偶然にも家が近かったこともあって、よく飲みにもでかけたもんだった。
その後も全く得体のしれぬ僕の様なバンドマンを取材し、DAIRY YOMIURIにでかでかとインタビュー記事を掲載してくれたりした。
『SMALL ACTS OF LOVE』と彼が題したその記事(新聞)は今でも僕の大切な宝物だ。
(なんせ自身に関することが新聞に載ったことは、小学3、4年生ころの作文が、[表題‘もちつき’]コンクールで入賞し○○新聞の岡山版に載って以来の快挙だったのだ)
そう、こんな休日の午後にはお互い呼び出して会ってたなぁ、、、と、ふと。
【おっと、外は雨が降り出したみたい、、、】
昨夜から明け方にかけて、借りてきたビデオを観てた。
でも、家で見るビデオはどうもいけんね、いい映画でもかなりの確率で寝ちゃう。
昨夜も最初のうちは案の定そうだった、、、寝て起きて、巻き戻し、また寝て、、、の繰り返しで結局寝てしまい、へたすると見ないまま返却なんてことも多々ある。
だけど、昨夜は何度目かのそれで、目が覚めた。
目が覚めてからの2時間はぐっと引き込まれていった。
『tokyo.sora』
2年くらい前の邦画。タイトルで借りてきた。
なんとも台詞の少ない、芝居もアドリブと察せられるような映画、、、どうにも寝てくださいと云わんばかりの。
sora 。
当然、晴れた空のシーンもあっただろうけど、僕にはそのほとんどが、曇り空に包まれてる様に思われた。
でも‘答え’なんて何にもはっきりしない曇天空が僕には妙に心地よく映ってきた。
見終えて、そこから晴れようが、はてまたどしゃぶりになろが、それはそれぞれ勝手にシンドバット。
人に聞かれたら、笑われそうなささいなことでも自分にとっちゃ大した諸事情が日常に、そしてみんなに降りかかっている
『冷たい雨が俺をつきさす!』と詠うこともあれば、『恵の雨だぜ!』と詠うこともある、、、そいつもみんな勝手にシンドバット。
ただ、ただ1本の映画で今日のこの曇り空をもうまく凌げて、なんだかんだ思いに耽っていられる僕がラッキー、、、きっとラッキー。
大ドンテンガエシなんてなんもない1日でも....(なんでもありません、、、)
ずいぶん前に、ティムと話してたことをまた想い出す...
北アメリカに住んでるというおばあちゃんの話。
『生まれ変われるとしたら...』とティムがおばあちゃんに尋ねたら、
『生まれ変わりたいなんて、ちっとも思わないけど、もいちどこの人生があるなら、ビーンズはもうこりごり、アイスクリームをもっと食べたいわ...』
おーい!ティム!たぶん、きっと曇天空の下、元気でやっとるかー?!
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